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place

"sakamoto"

四国・徳島県の南部に属す勝浦町というまちの

いちばん西端に位置するのが「坂本」地区。

​山あいを坂本川が流れる、名前の通り坂道ばかりの場所。

旧坂本小学校を中心部に、拡がる町並みの地区人口は約500人。

過疎化・高齢化がすすむが、げんきな人々のちからは地域に生きて、いろんな人のこころを惹きつける。

その証拠に、四季折々のさまざまな行事は賑わいを増しているし、若い移住者も少なくない。

meaning

to be a "noen"

農村というものは、昔は皆で畑に集まり皆で作業し、食事をし、眠り、農を興した。

昔ほどではないものの、いまでもその文化が残るこの地域は、

人懐っこい性格のひとが多く温もりが伝わりやすい場所のようにかんじられる。

土、水、植物、虫、獣

太陽、風、雨、雪、気温

知恵、体力、精神力

あらゆるものごとと向き合う農業は

ときに厳しく

ときに美しい。

「守るためには、伝えないといけない」

伝えるためにはなにをすればいいのだろう。

厳しさの中に見ることができる美しさが農業の表現だとしたら、

それを温度差なく伝えることができれば

「おいしいごはん」ってなんだろう。

それは、あなたと一緒に今日も食卓を囲めることなのかも。

そう気づくことができたなら、人生は色づき豊かになると思う。

でもいつだってそんな穏やかではいられるものではないのが人生で。

無心に作業に没頭したり、全身をつかって仕事をしたり、

風や太陽を感じたり、生き物の力強さを目の当たりにしたり

農場という場所が、じぶんを整えることの手助けをしてくれると

ふと気づいたのだった。畑へ導いてくれた祖父に感謝を。

農薬を使わない農園へ。

ひとが集まる農園へ。

​おいしいごはんがたべられる農園へ。

寺川農園

2017.9.12

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